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【2024年新基準】熱中症は「4段階」に|広島市南区・宇品で増える夏の救急とその見分け方|うじな家庭医療クリニック
梅雨が明ければ、広島の本格的な夏が始まります。広島市南区・宇品エリアでも、毎年7月から8月にかけて熱中症で来院・救急搬送される方が急増します。実は熱中症の重症度分類は、2024年7月に約10年ぶりに見直され、これまでの3段階から4段階へと変わりました。この記事では、新しい基準をふまえて「どんなときに様子を見てよいか/受診すべきか/救急車を呼ぶべきか」を、ご家庭でも判断しやすいかたちで整理します。
📍 当院(うじな家庭医療クリニック)は内科・小児科・がん薬物療法・在宅診療を行う、宇品東のかかりつけクリニックです。お子さまからご高齢の方まで、夏場の体調不良はお気軽にご相談ください。
🌡️ 2024年からの新しい「4段階」重症度分類
日本救急医学会は2024年7月、「熱中症診療ガイドライン2024」を公開しました。従来のⅠ度〜Ⅲ度の3段階に対し、これまで最重症だったⅢ度の中でも特に命に関わる状態を切り分け、Ⅳ度が新設されました。数字が大きいほど重症です。
Ⅰ度(軽症)
めまい・立ちくらみ・生あくび・大量の発汗・筋肉痛・こむら返りなど。意識障害はありません。
対応:涼しい場所で休み、水分と塩分を補給。多くは現場対応で回復します。
Ⅱ度(中等症)
頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感、集中力や判断力の低下など。
対応:水分・塩分をとっても改善しない、自分で水が飲めない場合は医療機関の受診を。
Ⅲ度(重症)
意識障害、肝臓・腎臓の障害、血液凝固の異常など。
対応:ただちに救急要請(119番)が必要なレベルです。
Ⅳ度(最重症・2024年新設)
深部体温が高く、強い意識障害をともなう最も危険な状態。集学的な治療と積極的な冷却(Active Cooling)を一刻も早く始める必要があります。
対応:迷わず119番。
※この分類は本来、医療者が治療方針を決めるためのものです。ご家庭では「体温が高く、意識がいつもと違う=すぐ救急車」と覚えていただければ十分です。
🚑 ご家庭での「受診の目安」
迷ったときの、わかりやすい判断の目安です。
🟢 まず様子をみてよい
意識ははっきりしていて、自分で水・塩分がとれる。涼しい場所で休んで楽になっていく。
🟡 受診を
吐き気で水が飲めない/休んでも頭痛・だるさが続く/高齢の方や持病のある方。
🔴 すぐ119番
呼びかけへの反応が鈍い/まっすぐ歩けない/けいれん/体が熱いのに汗が出ない。
💧 予防の基本
熱中症は、正しく備えれば防げる病気です。とくに2023年の全国の救急搬送は9万人を超え、最も多いのは高齢の方、そして発生場所は屋外よりも住居内が最多です。「室内だから安心」ではありません。
- のどが渇く前に、こまめに水分・塩分を補給する
- エアコンを使い、室温を適切に保つ(がまんしない)
- 通気性のよい服装・帽子・日傘で直射日光を避ける
- 梅雨明けなど、急に暑くなる時期は特に注意する
🔥 解熱剤(熱さまし)は熱中症には効きません。使わないようにしましょう。冷却は、わきの下・首・足の付け根を冷やす、霧吹き+扇風機などが有効です。
当院では夏場の体調不良の診療に加え、各種健康診断・予防のためのご相談も承っています。また、最近は高山病や渡航前のワクチンについてのご相談も増えています(関連コラムは順次公開予定です)。気になる症状があれば、お早めにご相談ください。
監修
瀬尾 卓司(せお たくじ)
がん薬物療法専門医・家庭医療専門医・総合診療指導医
うじな家庭医療クリニック 院長
〒734-0003 広島県広島市南区宇品東6-2-47
TEL:082-256-4500
診療科目:内科・小児科・がん薬物療法・在宅診療