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【宇品】沖縄県立中部病院で講演|仲間を募集中|うじな家庭医療クリニック

広島市南区宇品のうじな家庭医療クリニック院長・瀬尾卓司です。
このたび、私の研修先でもある沖縄県立中部病院にお招きいただき、「総合診療医とがん薬物療法(腫瘍内科)の協働」をテーマに講演してまいりました。

講演のテーマは、私自身がクリニックで日々感じている「がんの治療中こそ、地域のかかりつけ医が関わり続ける意味がある」ということ。あわせて、当院で一緒に働いてくださる医師・看護師・薬剤師の方を募集していることも、この記事の最後にご案内させていただきます。

この記事でお伝えすること
・がん治療中に生じる「空白期間」という課題
・総合診療とがん薬物療法を組み合わせる意義
・当院が取り組んでいる診療と教育のかたち
・医師・看護師・薬剤師の募集について

🏥 沖縄県立中部病院で講演してきました

沖縄県立中部病院は、離島・へき地医療を支える医師を数多く輩出してきた病院です。私自身も研修医時代にお世話になり、総合診療の考え方を学びました。その後、がん薬物療法(腫瘍内科)の道に進み、現在は広島で家庭医療とがん診療の両方に携わっています。

今回の講演では、「病院の中でしか成り立たないと思われがちながん診療を、地域の診療所でどこまで担えるのか」という、ご自身のキャリアに悩む若い先生方に向けた内容をお話ししました。

🔍 がん治療中に生まれる「空白期間」

がんと診断されるまでは、かかりつけ医が体調の相談にのり、検査や紹介を担います。ところが治療が始まると、患者さんの通院先は基幹病院が中心になり、かかりつけ医との接点が少なくなりがちです。そして、療養が進んだ段階で再びかかりつけ医が関わる——という流れになることが少なくありません。

この治療中の関与が途切れやすい期間は、海外の文献では「ブラックホール」と表現されることがあります(Institute of Medicine「From Cancer Patient to Cancer Survivor」2006 ほか)。治療そのものは専門の医師が担うとしても、血圧や糖尿病などの持病、生活や仕事の悩み、ご家族の不安は治療中も続いています。むしろ治療中だからこそ、身近な相談先が必要ではないか、と考えています。

💬 外来で実際にいただくご相談の例
・検査結果の意味をもう少し詳しく知りたい
・次の治療の選択肢について、一緒に整理してほしい
・体調の変化が治療の影響なのか判断がつかない
・治療が一段落した後のフォローをどうすればよいか
・仕事やお金のこと、家族への伝え方を相談したい

🤝 総合診療とがん診療は、相性がよい

「がん治療は専門的だから、総合診療医が関わる場面はないのでは」と言われることがあります。しかし実際には、治療の多くが外来で行われるようになり、支持療法(副作用への対策)も標準化が進みました。長く付き合っていく慢性の病気に近い側面が増えてきています。

そうなると、持病の管理・全身状態の把握・生活面の支援・多職種や地域との連携といった、総合診療がもともと得意としてきた領域がそのまま役立ちます。治療方針の設計は専門の医師が担い、それ以外の部分を地域で支える。この役割分担が、患者さんが安心して治療に専念できる環境につながると考えています。

また、がんの治療成績が向上したことで、治療後に心臓や血管の病気、骨の健康、内分泌の変化などを長期的に診ていく必要性も高まっています。こうした領域は、まさに日常診療の延長線上にあります。

🌏 世界ではすでに始まっている「Onco-generalist」

実はこの考え方は、日本だけのものではありません。カナダのブリティッシュコロンビア州では、家庭医ががん治療の一部と療養支援を担う制度が2000年代から運用されています。米国でも、がん患者さんの併存疾患や症状を専門的に管理する総合内科医の育成プログラムが続いています。

国内でも、がん対策推進基本計画において「高度で専門的な医療は拠点病院へ集約し、日常の療養は地域で支える」という両輪の考え方が示されています。地域の診療所ががん医療の一翼を担うことは、これからますます求められていく方向だと感じています。

🏡 当院が取り組んでいること

うじな家庭医療クリニックは、2024年4月に広島市南区宇品東に開院しました。宇品・元宇品・出島エリアを中心に、内科・小児科・がん薬物療法・在宅診療を行っています。

🏥 診療のかたち(2026年時点)
・外来診療:1日およそ80〜100名
・在宅診療:地域の療養中の方を継続して訪問
・救急車の受け入れ:令和6年度139件/令和7年度264件
・がんサバイバー外来:治療中・治療後のフォローアップ
・在宅の患者さんに検査が必要な場合は送迎車で来院いただく体制

「外来も在宅も救急も全力で」を合言葉に、地域で完結できる部分は地域で引き受け、専門的な治療が必要な場面では基幹病院と連携する。その両方をやりきることを目指しています。

がんの治療そのものは基幹病院で受けていただきながら、体調の変化や生活の相談は当院で——という形も可能です。詳しくは関連コラムもご覧ください。
がんサバイバー外来のご案内
がん遺伝子パネル検査について
在宅診療のご案内

📣 一緒に働く仲間を募集しています

ここまでお読みいただいた医療者の方へ。当院では、医師・看護師・薬剤師の仲間を募集しています。

👩‍⚕️ 募集職種

・医師(常勤・非常勤/総合診療、がん薬物療法に関心のある方)
・看護師(外来・在宅)
・薬剤師
※短期の見学・研修のみのご相談も歓迎しています

当院では、外来・在宅・救急を一つのチームで担っています。「外来だけ」「訪問だけ」に分かれていないため、一人の患者さんを場面をまたいで継続して診ることができるのが特徴です。がんの治療中・治療後の方のフォローアップにも、多職種で関わっていただきます。

🎓 研修・教育の受け入れ
・都立駒込病院 T-GAP Oncogeneralistプログラム
・広島市民病院 総合診療プログラム
・沖縄県立中部病院
初期研修医の地域研修、総合診療プログラムの研修施設としても受け入れを行っています。教育は地域医療を続けていくうえで欠かせないものだと考えています。

🚗 研修で来ていただく方への支援
・旅費・滞在費(マンスリーマンション)の補助
・食費の一部補助
・自動車1台の貸し出し(AT・MTいずれも対応)
※支援内容は勤務形態・期間によって異なります。詳細はお問い合わせください。

「がん診療に興味はあるけれど、地域でどう活かせるかイメージがわかない」「総合診療のキャリアの先に何があるのか知りたい」——そんな段階のご相談でも構いません。まずは一度、見学にいらしてください。

📮 採用・見学のお問い合わせ
うじな家庭医療クリニック(担当:院長 瀬尾)
お問い合わせフォームはこちら(24時間受付)
▶ TEL:082-256-4500
フォームの場合はお問い合わせ内容に「採用・見学希望」とご記入ください。お電話の際は「採用・見学の件で」とお伝えください。
※診療時間の都合上、折り返しのご連絡となる場合があります。

🌱 おわりに

がんは、病院の中だけの病気ではありません。治療を受けながら、仕事をし、家族と過ごし、地域で生活しておられる方がたくさんいます。その日常のいちばん近くにいるのが、かかりつけ医だと思っています。

広島市南区・宇品エリアで、がんの治療中・治療後の体調やお困りごとについて相談先をお探しの方も、どうぞお気軽にご相談ください。

🏥 うじな家庭医療クリニック

関連する受診は、まずは院長外来へ
院長診察日:火曜午前・水曜・木曜午後・金曜・土曜

ネット予約はこちら
▶ TEL:082-256-4500

〒734-0003 広島県広島市南区宇品東6-2-47
診療科目:内科・小児科・がん薬物療法・在宅診療

監修:瀬尾卓司(がん薬物療法専門医・家庭医療専門医)
医療法人社団瀬尾医院 うじな家庭医療クリニック 院長。
家庭医療専門医・がん薬物療法専門医・総合診療指導医。広島市南区宇品東にて、内科・小児科・がん薬物療法・在宅診療を行っています。