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【宇品】大腸がんが増えています~検診と内視鏡のすすめ~|うじな家庭医療クリニック

「大腸がん検診、今年はもう受けましたか?」——こう聞かれて、すぐに「はい」と答えられる方は、実はそれほど多くありません。

大腸がんは、いま日本で最も多く診断されているがんです。一方で、早い段階で見つかれば内視鏡や手術で治療できる可能性が高いがんでもあります。今回は、数字から見た大腸がんの現状と検診の受け方、そして当院で受けられる胃カメラ・大腸カメラについて、広島市南区宇品の「うじな家庭医療クリニック」院長が解説します。

数字で見る大腸がん ― 日本で最も多いがん

厚生労働省の全国がん登録によると、2023年に新たに大腸がんと診断された方は約15万4千人。部位別では男女合わせて第1位で、がん全体の約15%を占めています。また、2024年のがんによる死亡数では、大腸がんは女性で第1位、男性で第2位です。

項目 大腸がんの状況
新たに診断される人数(2023年) 約15万4千人(全がんの中で第1位)
がんによる死亡数(2024年) 女性で第1位、男性で第2位
罹患率の推移 男性は2004年頃から増加傾向、女性は一貫して増加傾向

出典:厚生労働省「全国がん登録 罹患数・率報告」、人口動態統計、国立がん研究センター「大腸がんファクトシート2024」

高齢化だけでは説明できない「増加」

「高齢者が増えたから患者さんが増えているだけでは?」と思われるかもしれません。しかし、年齢構成の影響を取り除いた年齢調整罹患率でみても、日本人男性は2004年頃から増加傾向、女性は一貫して増加傾向にあると国立がん研究センターは報告しています。

同じ資料では、英国(イングランド・ウェールズ)との比較も示されています。英国では近年、罹患率・死亡率ともに減少に転じている一方、日本の大腸がん死亡率は1990年代後半に英国を上回り、その差は近年広がっているとされています。

検診を受けている人は「半数前後」

2026年7月に公表された2025年国民生活基礎調査では、過去1年間に大腸がん検診を受けた人の割合は男性50.9%、女性46.2%でした。前回(2022年)の男性49.1%・女性42.8%からは上昇していますが、国が目標としている60%にはまだ届いていません。

さらに見過ごせないのが、検診で「要精密検査」と判定された後の受診です。日本対がん協会が2021年に実施した大腸がん検診では、要精密検査となった方の3人に1人以上が精密検査を受けていないか、受診状況が把握できていないと報告されています。検診は「受けて終わり」ではなく、陽性のときに大腸カメラまで受けて初めて意味を持つ検査です。

大腸がん検診の基本

国の指針にもとづく大腸がん検診は、40歳以上の方に年1回、便潜血検査(2日法)で行います。2日分の便を専用の容器で採取して提出するだけで、食事制限や痛みはありません。

広島市の大腸がん検診

広島市では、職場などでがん検診を受ける機会のない40歳以上の方を対象に、大腸がん検診を毎年度1回実施しています。対象条件や自己負担金は、広島市「元気じゃ健診(健康診査)とがん検診の自己負担金」でご確認いただけます。

「陽性」と言われたら、必ず大腸カメラを

便潜血検査で陽性になっても、すぐに「がん」というわけではありません。痔やポリープなどが原因のことも多くあります。ただし、原因を確かめる方法は大腸カメラ(大腸内視鏡検査)です。次のような対応は避けてください。

  • 便潜血検査をもう一度受けて、陰性なら安心する……再検査で陰性でも、最初の陽性結果が打ち消されるわけではありません。
  • 2日のうち1日だけ陽性だったから様子を見る……1日でも陽性なら精密検査の対象です。
  • 「痔があるから」と自己判断する……痔と大腸がんが同時にあることもあります。

症状がある方は、検診を待たずに受診を
血便、便が細くなった、便秘と下痢を繰り返す、お腹の張りが続く、貧血を指摘された、体重が減ってきた——こうした症状がある場合は、検診ではなく診療として早めにご相談ください。

当院では胃カメラ・大腸カメラが受けられます

うじな家庭医療クリニックでは、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)と下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)の両方を院内で行っています。宇品・元宇品・出島エリアの方が、住み慣れた地域で精密検査まで受けられる体制です。

当院で内視鏡を受けるメリット

  • かかりつけ医のもとで検査から結果説明まで……普段の持病やお薬の状況を把握した上で、検査の準備や結果のご説明を行います。
  • 前処置(下剤)の負担に配慮……大腸カメラの前処置は、検査前日の食事と腸管洗浄剤を組み合わせ、飲む量をできるだけ抑える方法を取り入れています。
  • もし病気が見つかっても、その後まで一緒に……院長はがん薬物療法専門医です。治療が必要な場合は専門病院と連携してご紹介し、治療中・治療後の体調管理や通院のサポートまで、地域のかかりつけ医として継続して関わります。

こんな方はご相談ください

  • 便潜血検査で「陽性」「要精密検査」と言われた
  • 40歳を過ぎてから一度も大腸カメラを受けたことがない
  • ご家族(親・きょうだい)に大腸がんになった方がいる
  • 以前の大腸カメラでポリープを指摘され、その後の検査が空いている
  • 胃の不調が続いている、または胃カメラを長く受けていない

※検査の方法や間隔、前処置の内容は、年齢・持病・服用中のお薬などにより異なります。抗血栓薬(血液をサラサラにするお薬)や糖尿病のお薬を飲んでいる方は、自己判断で中止せず、必ず事前にご相談ください。検査の適否は診察の上、医師が判断します。

まとめ

大腸がんは日本で最も多く診断されるがんで、年齢の影響を除いても増加傾向にあります。一方で、検診を受けている人は半数前後にとどまり、陽性後の精密検査を受けていない方も少なくありません。

40歳を過ぎたら年に一度の便潜血検査を。そして「陽性」と言われたら、必ず大腸カメラを。当院では胃カメラ・大腸カメラのどちらも受けていただけますので、どうぞお気軽にご相談ください。

大腸がん検診・胃カメラ・大腸カメラのご相談

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TEL:082-256-4500
所在地:広島市南区宇品東6-2-47
院長診察日:火曜午前・水曜・木曜午後・金曜・土曜

監修:瀬尾卓司(がん薬物療法専門医・家庭医療専門医・総合診療指導医)

うじな家庭医療クリニック 院長。沖縄県立中部病院、亀田総合病院、国立がん研究センター、国立国際医療研究センターで研修・勤務の後、広島に戻り2024年に開業。内科・小児科・がん薬物療法・在宅診療を通じて、がんの予防・早期発見から治療中・治療後の生活まで、地域のかかりつけ医として支えています。