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生後2か月から始まるワクチン接種:その重要性とスケジュール
お子さんが生まれてから、生後2か月ごろにはワクチン接種が始まります。何本もの注射を打つことに対して、「かわいそう」「大変だな」と感じる親御さんも多いでしょう。ここでは、ワクチンの役割とその重要性についてお話しします。
ワクチンの役割
ワクチンには以下の2つの重要な役割があります。
- 個人の感染症予防
- 社会全体の感染症流行の阻止
赤ちゃんは生まれたとき、お母さんから受け継いだ免疫を持っていますが、これらの免疫は徐々に弱まっていきます。その結果、感染症にかかりやすくなってしまいます。ワクチンを接種することで、100%の予防は難しいものの、病気にかかりにくくなり、重症化を防ぐことができます。
また、ワクチンはお子さん自身の感染予防だけでなく、周りの人々への感染を防ぎ、社会全体の感染症流行を阻止するためにも重要です。
定期接種と任意接種
ワクチンには公費で受けられる定期接種と、自費で受ける任意接種の2種類があります。
定期接種:
- ノロウイルス
- 五種混合(四種混合、二種混合)
- ヒブ(インフルエンザ菌b型)
- 肺炎球菌
- B型肝炎
- BCG
- 麻疹風疹
- 水痘
- 日本脳炎
- 子宮頚癌
任意接種:
- おたふくかぜ
- インフルエンザ
2024年4月からの新しいワクチン
2024年4月から、五種混合ワクチンが新しく定期接種に加わりました。このワクチンは四種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ)にヒブが加わったものです。2024年2月以降に生まれた赤ちゃんは五種混合ワクチンを接種します。一方、2024年3月までに四種混合ワクチンを接種しているお子さんは、残りの必要回数も原則として四種混合ワクチンを接種します。
まとめ
ワクチン接種のスケジュールは複雑でわかりにくいこともありますが、適切なワクチン接種はお子さんの健康を守るために非常に重要です。ご不明な点や不安なことがあれば、いつでも当院にご相談ください。専門のスタッフが丁寧にお答えしますので、安心してお越しください。