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骨粗鬆症とその対策:身長の変化や背中の曲がりに注意
最近、身長が縮んだり背中が曲がってきたと感じている方は、「骨粗鬆症」による「いつのまにか骨折」の可能性があるかもしれません。この記事では、骨粗鬆症の概要とその検査方法についてご紹介します。
骨粗鬆症とは?
骨粗鬆症は、「骨が脆くなり、骨折しやすくなる病気」です。特に65歳以上の女性に多く見られ、軽い転倒や外力で骨折するリスクが高まります。背骨や大腿骨近位部が特に影響を受けやすく、高齢者の日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
早期の対策が重要
骨折を予防するためには、早期の対策が必要です。骨粗鬆症を未然に防ぐためには、定期的な検査と適切な治療が欠かせません。
骨粗鬆症の検査
骨粗鬆症の診断には、「骨密度測定」が重要です。以下の方法で骨密度を測定します。
- DXA法: 最も精度が高く、広く用いられている方法です。X線を使って骨密度を測定します。
- MD法: 複数の検査方法を組み合わせたもので、精度は高いがDXA法に比べるとやや劣ります。
- 超音波法: 超音波を使って骨密度を測定します。非侵襲的で簡便ですが、精度はやや低めです。
当院では、最も精度の高いDXA法を用いた骨密度測定を行っています。これにより、骨粗鬆症の早期発見と適切な治療が可能です。
検査を受けるべき人
健康増進法では、「40歳から70歳の女性」に骨粗鬆症検診が推奨されています。閉経前の40歳頃から骨密度を測定し、遅くとも閉経後2-3年以内に検査を受けることが推奨されています。50歳になって骨粗鬆症の検査をしていない方は、一度ご相談ください!
骨粗鬆症の予防方法
- 若年者: カルシウムを十分に摂取し、適切な運動をすることが重要です。
- 中高年期の方: 荷重負荷運動や散歩などを継続的に行うことが推奨されます。
- 栄養管理: カルシウム、ビタミンD、ビタミンKを含む食品を摂取することを心掛けましょう。
また、65歳未満で骨折危険因子を持つ方は、早めに骨密度検査を受けることを検討してください。例としては、過剰なアルコール摂取、喫煙、家族歴、ステロイド使用などがあります。
まとめ
身長が縮んだり背中が曲がってきたと感じる方は、骨粗鬆症の可能性を考慮し、早めに検査を受けることをおすすめします。当院では、精度の高いDXA法による骨密度測定が可能ですので、気になる方はぜひご相談ください。早期の対策で、健康な生活を守りましょう。