医療コラム

  1. HOME
  2. 医療コラム
 

COLUMN医療コラム

2025年版アメリカ糖尿病治療ガイドライン:最新情報と治療法

健診などで比較的引っかかりやすい検査項目が血糖値になります。

アメリカの糖尿病学会から新しいガイドラインが発表されました。少しかいつまんで紹介させていただきます。

糖尿病診断と分類

糖尿病は、血糖値が慢性的に高い状態で、主に以下の種類に分類されます:

  • タイプ1糖尿病:自己免疫疾患などによる膵臓機能がダメになって起こる糖尿病。インスリンが必要になることがあります。
  • タイプ2糖尿病:インスリンの効きが悪くなっている状況で内服薬や現在だと皮下注の薬などが適応になります。
  • 妊娠糖尿病:妊娠中に診断される糖尿病です。出産後にもとに戻ることもありますが、その後もフォローが必要です。
  • その他:薬物性や膵疾患による糖尿病。

詳しい診断基準はアメリカ糖尿病協会(ADA)公式サイトをご覧ください。


糖尿病境界型の管理と予防

糖尿病境界型は、糖尿病になるリスクが高い状態で、早期発見と生活習慣の改善が重要です。
注意が必要な血液検査:

  • A1C値:5.7%〜6.4%
  • 空腹時血糖値:100〜125 mg/dL
  • 75g OGTT(75gの糖分摂取後の血糖値):140〜199 mg/dL

予防のためのライフスタイル改善については、糖尿病予防プログラム(DPP)を参照してください。

また、最近ではマンジャロなどのGLP-1製剤が糖尿病への進行を妨げることが分かっています。家族が糖尿病だったりして心配な場合には当院の痩身外来に相談ください。


最新の治療ガイドライン

2025年のガイドラインで強調されているポイント:

  1. 個別化ケア:患者ごとの健康状態やライフスタイルに合わせた治療。
  2. 包括的リスク管理:血糖、血圧、コレステロールの目標を明確に。
  3. テクノロジーの活用
    • 持続血糖モニタリング(CGM):CGM詳細こちら
    • テレヘルス:リモートでの診療やケア提供が可能に。

主要データ

指標推奨値達成率(米国平均)
A1C値< 7%50.5%
血圧< 130/80 mmHg47.7%
LDLコレステロール< 100 mg/dL55.7%

糖尿病の患者さんは血圧が<130/80mmHg、LDLコレステロールが<100mg/dLに保つことが推奨されています。
これらの基準は比較的厳しく、


あなたのリスクを確認する

糖尿病リスクが気になる方は、ADAリスク評価テストを試してみてください。気になった方は当院の受診を検討ください。


まとめ

2025年のガイドラインでは、患者中心の治療と最新テクノロジーの活用が大きな鍵となっています。糖尿病治療や予防に関するさらなる情報はアメリカ糖尿病協会公式ページをご覧ください。

宇品西地区であれば、おおくぼ内科クリニックもオススメです!