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こんにちは!
抗がん剤治療を受けられている方やそのご家族にとって、「脱毛」はとても気になる副作用ですよね。「髪が戻るのかな?」と不安になる方も多いはず。そんな方々に朗報です!最近の研究で、ミノキシジルという薬が抗がん剤治療による脱毛に効果があることがわかってきました。
この記事では、抗がん剤治療と脱毛、そしてミノキシジルの最新治療法についてわかりやすく解説します!
抗がん剤治療による脱毛ってどんなもの?
抗がん剤はがん細胞を攻撃する薬ですが、同時に髪を作る毛根の細胞にも影響を与えることがあります。この結果、以下のような症状が見られることがあります:
- 髪が抜け落ちる(脱毛)。
- 髪が薄くなる(薄毛)。
- 再び生えてくる髪が細くなる。
特に、乳がん治療では、化学療法や内分泌療法による脱毛が多く報告されています。
ミノキシジルってどんな薬?
ミノキシジルは、もともと高血圧の治療薬として開発されましたが、「髪が増える」という予期せぬ副作用が注目され、今では脱毛症の治療に広く使われています。
ミノキシジルの特徴
- 毛根を活性化:血流を促進し、毛根に栄養を届けます。
- 新しい髪の成長を促す:休止期の毛根を成長期に戻します。
- 局所(外用)と内服(飲み薬):使いやすい形で利用可能です。
最新の研究で明らかになった効果
最近行われた研究によると、低用量の内服ミノキシジル(Low-Dose Oral Minoxidil: LDOM)は、抗がん剤治療による脱毛に効果があるとされています。
研究のポイント
- 対象者:乳がん治療を受けた女性100名。
- 使用方法:1.25〜5.0 mgの内服ミノキシジル+5%の外用ミノキシジルを併用。
- 結果:
- 毛の密度が13.2%増加(外用のみの場合は3.9%)。
- 副作用は軽微で、むくみや軽い動悸が報告されていますが、重篤なものはありません。
この結果は、内服と外用を組み合わせることで効果が増すことを示唆しています。
どんな人に向いているの?
- 抗がん剤治療後の髪の回復を目指したい方。
- 外見をより健康的に戻したい方。
- 安全に使用できる治療法を探している方。
ただし、治療を始める前に必ず医師に相談してください!
クリニックでの治療の流れ
カウンセリング
現在の症状や治療履歴を確認し、最適なプランを提案します。ミノキシジル治療の開始
医師の指導のもと、外用・内服を組み合わせた治療を行います。経過観察
3か月ごとに髪の状態を確認し、治療効果を評価します。
ミノキシジル治療のメリット
- 髪の成長をサポート:目に見える結果が期待できます。
- 副作用が少ない:低用量なので安全性が高いです。
- 手軽に使える:外用薬は自宅で簡単に使用できます。
まずはお気軽にご相談を!
抗がん剤治療後の脱毛でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。専門医が丁寧に対応し、あなたに合った治療法を提案します。