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COLUMN医療コラム
こんにちは、うじな家庭医療クリニックです。
当院では、様々な疾患を広島市内の皆さまに安心してご相談いただけるよう努めています。
今回は、アトピー性皮膚炎の新しい治療スタイル「プロアクティブ治療」についてご紹介します。
🔹 アトピー性皮膚炎は「治ったように見えても」終わりではありません
アトピー性皮膚炎は、かゆみや湿疹が一時的に軽快しても、皮膚の奥にはまだ炎症が残っていることがよくあります。
そのため、「よくなったから」と薬をすぐにやめてしまうと、すぐに再発(再増悪)してしまうケースが非常に多いのです。
🔹 プロアクティブ治療とは?
プロアクティブ治療とは、症状が改善したあとも、週に1〜2回程度、予防的に薬を続ける方法です。
これにより皮膚の奥の炎症もコントロールし、再発しにくい状態を長く保つことができます。
日本皮膚科学会のガイドラインでも推奨されている、現代の標準的な治療法です。
📊 ステロイド・タクロリムス軟膏と保湿剤の使い方【拡張版】
以下に、アトピー性皮膚炎における段階別の外用治療と保湿ケアの具体的な方法をまとめました。
🔸段階(皮膚の状態) | 🧴ステロイド・タクロリムスの使用頻度 | 💧保湿剤 | 🔍ポイント・注意点 |
---|---|---|---|
急性期(赤み・かゆみが強い) | 毎日しっかり塗る(適量:フィンガーチップユニット) | 毎日 | 発疹が出ているすべての部位に十分量を塗ります。特に夜間のかゆみに注意。 |
改善期(赤みが軽減) | 週3回 | 毎日 | 症状がなくなっていても、発疹の出ていた部位全体に外用を続けます。 |
維持期①(ほぼ落ち着いている) | 週2回 | 毎日 | 外用量は1/2〜1/3程度に減らし、保湿剤でしっかりカバーしましょう。 |
維持期②(安定が続いている) | 週1回 | 毎日 | 週1回でも効果的な人が多く、外用薬に対する不安を軽減できます。 |
長期安定期(再発なし) | 2〜4週に1回(目安:全身で5g以下) | 毎日 | 最小限の外用で良好なコントロールが可能に。刺激がある日は保湿剤のみも可。 |
再発時(再増悪) | 毎日(急性期と同様に戻す) | 毎日 | 早めに気づいてすぐに毎日塗ることで、短期間で改善が見込めます。 |
🧒 お子様のアトピーにも対応(小児科・アレルギー科)
当院では、赤ちゃんから学童期までの小児アトピーにも対応しています。
肌のデリケートなお子様には、刺激の少ない塗り薬(タクロリムス軟膏・デルゴシチニブなど)を状況に応じて選択し、保護者の方に使い方も丁寧にご説明します。
📍 広島市南区でアトピーの治療なら、うじな家庭医療クリニックへ
当院は、広島市南区/宇品エリアを中心に、皆さまの生活に寄り添った医療を提供しています。
アトピー性皮膚炎の他にも、アレルギー性鼻炎、喘息、花粉症、慢性じんましんなどもご相談可能です。
🗓 ご予約・アクセス
📍 広島市南区宇品東6-2-47
🕘 月〜土 9:00〜12:30/13:30〜17:30
📞 082-256-4500
💻 Web予約:当院ホームページから24時間受付中!
アトピーやアレルギー疾患などは院長の瀬尾卓司外来の予約をお願いします。
✨まとめ
アトピー性皮膚炎は、「症状が出ていない時のケア」こそが大切
プロアクティブ治療で、薬の量を減らしながら再発を予防
毎日の保湿ケアで、家族みんなの肌を守りましょう
広島市南区でお肌やアレルギーの相談なら、うじな家庭医療クリニックへお気軽にどうぞ!