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小児の診察をしていて、比較的多く見るのがアトピー性皮膚炎です。
「アトピーがあるんですね。」
「皮膚科に通っているんですが、よくならなくて・・・ 行くのを辞めてしまって・・・ 保湿剤などを塗るのも大変で・・・」
といった声を聴きます。
でもご安心ください。最近では、「デュピクセント(デュピルマブ)」をはじめとした分子標的薬という最新の治療法が広がりつつあります。
この記事では、アトピー性皮膚炎の新しい治療法についてわかりやすくご紹介します!
アトピー性皮膚炎ってどんな病気?
アトピー性皮膚炎は、乾燥肌やかゆみを伴う皮膚の炎症が繰り返し起こる病気です。症状は子どもから大人まで幅広く見られ、特に次のような悩みを持つ方が多いです:
- かゆみが強く、夜も眠れない。
- 皮膚が赤くなり、人目が気になる。
- 治療しても症状が改善しない。
そんなアトピー性皮膚炎に、今注目されているのが「デュピクセント」です!
デュピクセント(デュピルマブ)ってどんな薬?
デュピクセントは、分子標的薬と呼ばれる最先端の治療法のひとつです。この薬は、アトピー性皮膚炎の原因となる**炎症を引き起こす物質(IL-4とIL-13)**の働きをブロックします。その結果、次のような効果が期待できます:
- かゆみの軽減:かゆみが大幅に改善し、夜ぐっすり眠れるように!
- 炎症の抑制:皮膚の赤みや腫れが減少。
- 生活の質の向上:毎日の生活がもっと快適に。
- 親の負担軽減:かゆみを訴える部位が少なくなるので、親の負担もとれます。
デュピクセントの特徴
注射タイプの薬
デュピクセントは自己注射で、自宅で簡単に使えるのもポイントです。2週間に1回の注射でOKなので、忙しい方にもぴったりです。副作用が少ない
従来のステロイド治療や免疫抑制剤と比較して、副作用のリスクが少ないのも魅力です。ただし、注射部位の反応や目の乾燥などが見られることがありますので、詳しくは医師にご相談ください。
どんな人がデュピクセントの治療を受けられるの?
デュピクセントは、次のような方に適しています:
- 従来の治療法では改善しなかった方
- 中等度から重度のアトピー性皮膚炎をお持ちの方
- 長期間の治療が必要な方
デュピクセントは高価な薬のため、できれば公費負担がある小児のうちから治療をして早めの寛解を目指すのが理想的です。
皮膚が荒れていることでハウスダスト、花粉症などの悪化があることもわかっています。
デュピクセントのような薬は採血なども定期的に必要なため、内科クリニックでも得意にしている当院のようなクリニックもあります。
他にもアトピー性皮膚炎に使用できる薬は種類が豊富になってきています。
アトピー性皮膚炎でお悩みでの場合には相談先の1つに当院も選んでください。
予約はこちらから↓
https://ujinafc-kypros.reserve.ne.jp/sp/index.php?
院長の瀬尾卓司を指名してください。