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がんと診断されたあと、地域の「かかりつけ医」ができること ― 宇品でがん診療に向き合う家庭医として ―

はじめに|がん診療は「病院だけ」で完結しない時代へ

がんと診断されたとき、多くの方は
「どの病院で治療を受けるか」
「どの専門医にかかるか」
を最優先に考えられると思います。

一方で、治療が始まってから多く聞かれる声があります。

  • 病院では聞きづらい不安がある

  • 体調の変化を、どこに相談すればよいかわからない

  • 治療以外の生活のことまで相談できない

こうした場面で重要になるのが、地域のかかりつけ医の存在です。


がん診療における「かかりつけ医」の役割とは?

① がん専門病院と地域をつなぐ存在

がん治療は、多くの場合

  • 大学病院

  • がん専門病院

  • 大規模総合病院

で行われます。

しかし、日常生活の場は ご自宅・地域 にあります。

かかりつけ医は

  • 病院での治療内容を理解したうえで

  • 地域での生活を支える

**「橋渡し役」**として機能します。


② 治療中・治療後の体調変化への対応

がん治療中には、次のような症状がよくみられます。

  • 発熱・倦怠感

  • 食欲低下

  • 便秘・下痢

  • 痛みやしびれ

  • 不眠・不安

これらすべてが「すぐに病院受診が必要」とは限りません。

宇品のかかりつけ医として、

  • 今すぐ病院に相談すべきか

  • 地域で経過をみてよいか

  • 生活上の工夫で改善できるか

を一緒に判断します。


③ 「がん以外の病気」も同時に診る

がん患者さんの多くは、

  • 高血圧

  • 糖尿病

  • 脂質異常症

  • 心臓・腎臓の病気

など、がん以外の慢性疾患も抱えています。

専門病院では、どうしても
「がん治療が最優先」
になりますが、かかりつけ医は

👉 全身・生活背景を含めて診る医師

として関わります。


家庭医療だからできる「がん診療の支え方」

家庭医療とは?

家庭医療(総合診療)は、

  • 年齢

  • 病気の種類

  • 家族背景

  • 生活環境

を問わず、一人の人を継続的に診る医療です。

がん診療においても、この考え方は非常に重要です。


がんと「共に生きる」期間を支える

がん治療は

  • 短期間で終わる場合

  • 長期にわたる場合

さまざまです。

その間、患者さんは

  • 不安

  • 迷い

  • 家族との関係

  • 仕事や生活の悩み

を抱え続けます。

家庭医として、
「病気だけでなく、人生全体を診る」
ことを大切にしています。


宇品で「がんも相談できるかかりつけ医」を探している方へ

次のような方は、ぜひ一度ご相談ください。

  • がん治療中で、日常の体調管理を相談したい

  • 専門病院と連携して診てくれる医師がほしい

  • 治療後のフォローを地域で受けたい

  • 家族も含めて相談できる医師を探している

宇品という地域で、
専門病院と連携しながら、身近な場所で支える医療
を目指しています。


まとめ|がん診療に「地域の医師」という選択肢を

がん診療は
「病院 or 地域」
ではなく、

👉 病院 × 地域 × かかりつけ医

で成り立つ時代です。

治療のことも、生活のことも、
「まず相談できる医師」がいることで、
不安は大きく変わります。

宇品で、がん診療も含めて相談できる
かかりつけ医として、
これからも皆さまの生活に寄り添っていきます。