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【GLP-1で糖尿病・瘦身治療中の食事と運動ガイド】効果を最大限に、リスクを最小限に!
広島市南区の「うじな家庭医療クリニック」と美容瘦身クリニック「KYPROS」では、GLP-1受容体作動薬(例:ウゴービ[セマグルチド]、マンジャロ[チルゼパチド])による医学的な糖尿病治療・減量サポートを行っています。
ただ薬を使うだけでなく、正しい食事と運動の工夫が、副作用を防ぎ、筋肉を守り、持続的な体重管理につながります。
今回は、治療中によくある疑問と「MEALプラン(筋肉、エネルギー、副作用、水分)」をもとにしたアドバイスをまとめました。
🔹そもそもGLP-1ってどんな薬?
GLP-1受容体作動薬やチルゼパチドは、満腹感を高め、食欲を抑えるホルモンに似た働きをします。
その結果、以下のような効果があります:
食欲が減る
血糖値の上昇を防ぐ
消化がゆっくりになる(満腹感が持続)
結果として体重が減少(15〜21%減も期待できる!)
🍽 食事のポイント「MEALプラン」
M:Muscle maintenance(筋肉を守る)
GLP-1薬は脂肪とともに筋肉も減少しやすくなります。筋肉が減るとリバウンドのリスクも増。
1回の食事に20〜30gのタンパク質を入れる
→例:魚、豆腐、納豆、豆類、チキンなど1日体重1kgあたり1.0〜1.5gのタンパク質を目標に
食欲が少ない方はプロテインドリンク(20g/回)も活用
E:Energy balance(エネルギーの維持)
食事量が減るとエネルギー不足や疲労感の原因に。
小さめの食事+間食(ナッツ、フルーツ、ヨーグルトなど)
ゆっくり吸収される炭水化物(さつまいも、オートミール)
白米やジュース、菓子パンは血糖スパイクの原因になるため控えめに
オリーブオイルやアボカドなどの良質な脂質も摂取
A:Avoid side effects(副作用予防)
GLP-1薬は吐き気・便秘・胃もたれなどの副作用が出ることも。
症状 | 対処法 |
---|---|
吐き気 | 脂っこい食事や炭酸飲料を避け、トーストやりんごを少量 |
胃もたれ・逆流 | 小分け食、食後すぐに横にならない、香辛料控えめに |
便秘 | 食物繊維(オートミール・野菜皮・ナッツ)+水分をしっかり |
→ 必要があれば市販の緩下剤の使用も可(医師に相談)
L:Liquid intake(水分補給)
1日2〜3L(8〜12杯)以上の水分補給を!
水分が少ないと脱水や腎機能低下のリスク
スープ、きゅうり、すいかなど水分の多い食材も活用
アルコール、カフェイン、ジュース類は控えめに
❌避けたい食事法
極端な断食や800kcal以下の制限はNG
→脱水・筋肉減少・倦怠感・栄養失調のリスクが増加厳格すぎるヴィーガン食も要注意
→ビタミンB12、鉄、タンパク質が不足しやすい
💊 サプリメントは必要?
バランスの良い食事が基本です。
ただし、以下に該当する方は医師に相談を:
日光をあまり浴びない
乳製品をとらない
食事量が極端に少ない
持病や吸収障害がある
→ ビタミンD、カルシウム、マルチビタミンの補充が必要な場合も
🏃運動のすすめ:3ステップで無理なく継続
まずは10分のウォーキングから、徐々に週150分を目標に
筋トレを週2〜3回30分(スクワット・バンド運動など)
維持期は1日30〜60分の運動+筋トレ週2〜3回が理想
→特に高齢者は**バランス運動(片足立ちなど)**もおすすめ!
🔄薬をやめた後のリバウンド予防
やめた後、半年〜1年で7〜12%の体重が戻ることも
維持のポイントは「継続する生活習慣」!
運動習慣(1日60分)
タンパク質中心の食事
定期的な医療フォロー
📱記録してみよう!
スマホアプリ(MyFitnessPalなど)、写真、手書き日記でOK
食事や体重を記録して医療者と共有しましょう
🔸当院では医師・管理栄養士・看護師が連携してサポート!
うじな家庭医療クリニック・KYPROSでは、薬だけに頼らず、医学的に安全で継続できる減量をサポートしています。
副作用や栄養・運動のこともお気軽にご相談ください。
📍広島市南区でGLP-1による医学的ダイエットをご希望の方へ
GLP-1受容体作動薬治療は、専門的なモニタリングが必要です。
自己判断でのオンライン処方ではなく、副作用や筋肉量・血液検査をしっかり確認できる医療機関での治療をおすすめします。