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「寛解」「病変なし」「がんがない」――それって同じ意味?

がん治療後の不安に寄り添う「がんサバイバーシップ外来」のご案内

がん治療を終えた方にとって、「寛解(remission)」「がんがない(cancer-free)」「病変なし(no evidence of disease/NED)」という言葉は、人生の転機となる大きなメッセージです。でも――この3つ、意味の違いをご存じですか?

広島市南区のうじな家庭医療クリニックでは、がん治療後の生活に寄り添う「がんサバイバーシップ外来」を開設しています。今回は、がん治療後の言葉の違いを解説しながら、当院の取り組みをご紹介します。


「寛解」「がんがない」「病変なし」の違いとは?

  • 寛解(remission)とは:「現在、検査でがんが見つからない状態」。再発リスクは残るものの、治療の成果としてポジティブな段階です。

  • 病変なし(NED)とは:「身体の中にがんの証拠がない」という意味で、寛解とほぼ同義です。

  • がんがない(cancer-free)とは:見える範囲にがんがないだけでなく、「がんが完全に消滅して今後も再発しない」と期待される状態。ただし、医学的にはこれを100%断言するのは難しいのが現実です。

重要なのは「意味の違いを理解し、主治医と共有すること」。

用語は医師の判断で使われることが多く、患者さんご自身が混乱するケースも少なくありません。だからこそ、専門医と一緒に今の状態を正しく理解し、安心して日常を過ごすためのサポート体制が必要です。


がん治療後の「不安」や「迷い」に対応する、当院のサバイバーシップ外来

がんの治療が一段落しても、不安がゼロになるわけではありません。

  • 再発の兆候を見逃していないか心配

  • 検査の頻度はどのくらいが適切?

  • 食生活や生活習慣はどうすべき?

  • 社会復帰のタイミングがわからない

  • 他の医師に相談しにくい

そんなお悩みに応えるのが、「がんサバイバーシップ外来」です。

当院の特徴:

  • 血液検査、画像診断、生活指導を組み合わせたオーダーメイドの経過観察

  • 緩和ケア・在宅医療の知識をもとに心身のトータルケア

  • 必要に応じて専門医療機関へのスムーズな紹介


「がんのない生活」を、一緒に育てていきましょう

がんと診断された経験がある限り、再発のリスクはゼロにはなりません。けれども、正しい知識と定期的なフォローがあれば、不安と上手に付き合いながら日常生活を送ることは十分に可能です。

うじな家庭医療クリニックでは、がんを経験されたすべての方の”これから”をサポートします。

「がんサバイバーシップ外来」へのご相談は、どうぞお気軽に。初回カウンセリングも承っています。


📍 うじな家庭医療クリニック

広島市南区宇品東6丁目2-47
⏰ 平日・土曜診療あり(日曜も一部対応)
📞 お問い合わせ・予約:082-256-4500
🌐 公式ホームページはこちら


がんとともに、がんを越えて――あなたらしく生きる未来へ。
うじな家庭医療クリニックが全力でサポートします。