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🦴 骨粗鬆症とその影響とは?
骨粗鬆症による骨折(脆弱性骨折)は、単なる「転倒によるケガ」にとどまりません。
精神的苦痛
再骨折のリスク増加
自立生活の喪失
日常生活動作(ADL)の制限
死亡リスクの上昇
こうした深刻な影響を引き起こすため、骨密度の低下に早期に気づくことが極めて重要です。
📊 米国予防医学専門委員会(USPSTF)の最新勧告(2024年版)
米国の専門家集団であるUSPSTFは、骨粗鬆症スクリーニングに関する大規模なエビデンスレビューを実施。その結果、以下のような推奨を発表しました。
✅ 1. 65歳以上の女性
→ 骨粗鬆症検診を受けることを強く推奨(B評価)
【中程度の確実性で中等度の純利益あり】
✅ 2. 65歳未満の閉経後女性で骨折リスクが高い場合
→ リスク評価に基づきスクリーニングを推奨(B評価)
リスク要因には以下が含まれます:
家族歴
低体重
喫煙歴
ステロイド長期使用
閉経年齢の早さ など
❌ 3. 男性に対しては…
→ スクリーニングの効果と害のバランスについては現在のところエビデンス不十分(I評価)
🏥 当院の骨粗鬆症スクリーニング体制
うじな家庭医療クリニックでは、以下のような体制で骨粗鬆症の早期発見に取り組んでいます。
✅ DXA(骨密度測定)検査対応
✅ FRAXスコアによる骨折リスク評価
✅ 管理栄養士による栄養指導(カルシウム・ビタミンD)
✅ 内服薬・注射治療の提案(ビスホスホネート製剤など)
👩⚕️ 院長コメント
「骨粗鬆症は“沈黙の疾患”とも呼ばれ、骨折して初めて発見されることも少なくありません。特に65歳以上の女性は、痛みがなくても骨密度検査を受けておくことが今後の生活の質に直結します。」
📍 こんな方は要チェック!
65歳以上の女性
閉経後で痩せ型
両親に骨折歴がある
長年ステロイドを内服している
腰痛・身長低下を感じる
📢 まとめ:骨折してからでは遅い!
骨粗鬆症は予防と早期発見がすべて。
今のうちにあなたの「骨年齢」をチェックして、未来の骨折を防ぎましょう。
当院では最新の骨密度測定機器を導入しております。ご希望のかたは遠慮なく来院ください。