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夏バテ対策パート3:水分補給の重要性
日本の夏は高温多湿で、汗をかいても蒸発しにくいため、体内に熱がこもりがちです。このような環境では、自律神経が乱れやすくなり、疲労感や食欲不振、消化機能の低下、睡眠不足など、さまざまな体調不良を引き起こします。夏バテの原因はこのような疲労の蓄積にあります。
今回は、夏バテに欠かせない水分補給の仕方についてご紹介します。
水分補給の重要性
成人では、通常1日に約2.5リットルの水分を体内から失います。食事からも水分は摂取できるため、2.5リットル全てを飲む必要はありませんが、特に夏は意識して水分を摂ることが重要です。まずは500mlのペットボトル1本を飲むように意識してみましょう。
利尿作用とその影響
以下の飲み物には利尿作用があり、摂取しすぎると脱水症状を引き起こす可能性があります。
- ラーメンの汁:塩分が多く含まれており、細胞内の水分を放出する働きがあります。塩分の取りすぎは高血圧を引き起こす危険性もあります。
- コーヒー:カフェインが腎臓でのナトリウムの再吸収を抑え、尿の生成を促進します。過剰摂取すると脱水症状を引き起こす可能性があります。1日3杯を目安にしましょう。
- アルコール:エタノールが抗利尿ホルモンの分泌を抑制し、尿の生成を増加させます。飲みすぎには注意が必要です。水分補給を意識しながら飲むことが重要です。
清涼飲料水の注意点
ジュースやスポーツドリンクなどの清涼飲料水には糖質が多く含まれているものがあります。飲みすぎると疲労や肥満の原因になるので注意が必要です。
夏バテに効果的なドリンクレシピ
ここでは、簡単に作れる水分補給用ドリンクのレシピをご紹介します。ビタミンとミネラルが豊富で、夏バテ対策にもぴったりです。
レシピ:レモンジンジャー炭酸ドリンク
材料(1人分)
- レモン 1/2個
- しょうが スライス2〜3枚(お好みの量で)
- はちみつ 大さじ1〜2
- リンゴ酢(濃縮) 大さじ3〜4
- 生姜を温める水 大さじ1
- 炭酸水 200ml(容器に合わせて)
作り方
- レモンは輪切りにします。
- しょうがは薄くスライスするか、すりおろします。
- しょうがを少量の水と一緒にレンジで10〜30秒温めます。
- リンゴ酢、レモン、温めたしょうが、はちみつ、炭酸水を入れてよく撹拌します。
- 冷蔵庫に半日〜一晩(できれば一晩)冷やしておきます。
- よく混ぜながら飲みます。
- はちみつの代わりにチアシードを入れても良いです。
- しょうがのしぼり汁を多めにすると、ジンジャーエールのレモン風味になります。レモンが苦手な方はぜひ試してみてください。
この夏、適切な水分補給を心がけて、夏バテを予防しましょう。次回も、さらに詳しい夏バテ対策についてご紹介しますので、お楽しみに!