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夏バテ対策パート2:「夏バテ」を防ぐための栄養素とレシピ
日本の夏は高温多湿で、体が熱を放出しにくい環境です。汗をかいても蒸発しにくいため、体内に熱がこもりがちです。このような環境では、自律神経が乱れやすくなり、疲労感や食欲不振、消化機能の低下、睡眠不足など、さまざまな体調不良を引き起こします。夏バテの原因はこのような疲労の蓄積にあります。
さらに、夏バテは体力の低下や体調不良だけでなく、熱中症や食中毒といったリスクも高めるため、注意が必要です。今回は、夏バテ対策に必要な栄養素について詳しくご紹介します。
夏バテ対策に必要な栄養素
ビタミンB1:豚肉、うなぎ、大豆、玄米、ほうれん草、ゴマなどに多く含まれています。ビタミンB1は、体がエネルギーを効率よく作り出すための材料となり、暑さの影響で自律神経が乱れることによるストレスや疲労感を軽減します。また、食欲を促進する作用もあるため、食欲不振を軽減する効果も期待できます。
アリシン:ニンニク、ニラ、ネギ、玉葱、生姜などに含まれています。アリシンは、バイ菌やウイルスを撃退する働きがあり、体内でエネルギー生産を助けることで疲れにくくする効果があります。運動や仕事、暑さで疲れた細胞や免疫を元気にし、体の回復力を高めてくれます。
ビタミンB1とアリシンを一緒に摂取することで、相互に効果を高め合い、体の健康をより良く保つことができます。ここでは、ビタミンB1とアリシンがしっかりとれるレシピをご紹介します。
夏バテ対策レシピ:ビタミンB1とアリシンをしっかり摂る!
材料 (2〜3人分)
- 豚肉 250g
- しょうが 30g
- みょうが 40g
- ニンニク 15g
- 大葉 6枚
- 味噌 50g
- 白胡麻 お好みで
作り方
- 豚肉を沸騰した湯の中で脂を落とし、豚しゃぶにした後に一口大に切ります。
- しょうが、みょうが、ニンニク、大葉、味噌を包丁で叩きます。
- グリルにアルミホイルを敷き、2の味噌を少し焼き目がつくぐらいまで加熱します。
- 3の味噌を包丁で叩き、白胡麻と1の豚肉を混ぜれば完成です!
ご飯の上に大葉の千切りを添えて食べてもよし、おかずの一品として食べるもよし!汗をたくさんかく方は、梅干しを追加しても美味しいです。
この夏、ビタミンB1とアリシンをしっかり摂取して、夏バテを乗り切りましょう。次回も、さらに詳しい夏バテ対策についてご紹介しますので、お楽しみに!