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夏バテ対策パート1:「夏バテ」の原因とその対策
夏になると、暑さで体がだるくなる「夏バテ」に悩む方が増えます。日本の夏は高温多湿で、汗をかいても蒸発しにくく、体内の熱がこもりがちです。このような環境では、自律神経が乱れやすくなり、疲労感や食欲不振、消化機能の低下、睡眠不足など、さまざまな体調不良を引き起こします。
さらに、夏バテは体力の低下や体調不良だけでなく、熱中症や食中毒といったリスクも高めるため、注意が必要です。今回は、夏バテの原因とその対策について詳しく解説します。
夏バテの原因
- 高温多湿環境:汗が蒸発しにくく、体内に熱がこもる
- 自律神経の乱れ:冷房の効いた室内と暑い屋外の温度差が大きい
- 疲労の蓄積:長期間の疲労が夏バテの原因
夏バテ対策:バランスの良い食事
バランスの良い食事を摂ることで、体力をつけ、免疫力を高めることが重要です。以下のように、主食(糖質)+主菜(たんぱく質)+副菜(ビタミン・ミネラル)を意識して、食事のバランスを整えましょう。
- 野菜:ビタミンやミネラルが豊富で、体の調子を整え、疲労回復を助けます。例として、トマトやきゅうり、小松菜などがあります。
- 主食:炭水化物はエネルギー源となり、生命の維持に不可欠です。お米をゆっくり噛んで食べることで血糖値の急上昇を抑えることができます。
- お肉:鶏肉や牛肉などは、たんぱく質と鉄分が豊富で、体力回復に役立ちます。
注意点:冷たいものの摂り過ぎ
暑いと冷たいものが欲しくなりますが、冷たいものを摂り過ぎると体内が急激に冷え、胃腸が疲れてしまいます。これが食欲減退の要因になりますので、かき氷などの冷たい食べ物はほどほどにしましょう。
クエン酸の摂取
夏は汗をかくため、クエン酸を含む食品を積極的に取り入れましょう。クエン酸はレモンやグレープフルーツ、オレンジ、梅干しなどに含まれており、乳酸の排出を助け、疲労感を改善する効果があります。
おすすめレシピ:アレンジそうめん
簡単にできるアレンジそうめんのレシピをご紹介します。クエン酸と豚肉のたんぱく質、ビタミンやミネラルをしっかり摂れる一品です。
冷やしそうめんレシピ
材料:
- そうめん 一束
- トマト 少し多め
- きゅうり 半分
- 豚しゃぶ お好みで
- たまご 3個(錦糸卵にする)
- 葉物 お好みで(小松菜やサニーレタスなど)
たれの材料:
- 砂糖 大さじ1
- 醤油 大さじ1
- 酢 大さじ1+1/2
- 鶏ガラ 小さじ1
- レモン果汁 大さじ1+1/2
- すりごま 小さじ1
- にんにくチューブ1g
- 生姜チューブ1g
- ごま油 大さじ1
作り方:
- そうめんを湯がき、水で締めます。そうめんをゆでた湯を使って豚肉をしゃぶしゃぶします。
- 卵をフライパンで熱し、錦糸卵にします。きゅうりを千切り、トマトを半分にカットします。
- たれの材料をすべて合わせます。レモン風味を感じたい方はレモン果汁を多めに入れても大丈夫です。
- さらに、そうめん、野菜、卵、肉を盛り付け、たれをかけたら完成です。お好みでごまをかけたり、ゴマダレを使うのもおすすめです。
この夏、ぜひバランスの良い食事を心がけて、夏バテを予防しましょう。次回は、さらに詳しい夏バテ対策についてご紹介します。お楽しみに!